カヌレ屋を始めた理由

こんにちは
カヌレ専門店「EFU CANNELE(エフ カヌレ)」ゆかです

もうすぐカヌレ屋さんを始めてから

半年が経とうとしています
うちのお店は、オンラインだけで販売している少し珍しいスタイルのカヌレ屋
そのせいか

「どうしてカヌレ屋さんなの?」

「なぜカヌレを選んだの?」

と聞かれることがよくあります
今日はそんな質問にちゃんと向き合って、私自身の想いを少し深く綴ってみようと思います

私はもともと
エステティシャンとして働いていました
お客様の“肌”に触れ、“声”を聞き、“気持ち”を感じながら、お客様の美しさに寄り添う日々

ただ、エステで整えられるのは「外側の美しさ」
本当に心から満たされるには「内側からの幸せ」が必要だなと次第に感じるようになりました

出産を機に転勤も控えていたので泣く泣く退職。
3ヶ月の息子とともに全く知らない土地へ行き専業主婦に。周りには知り合いもいない状態。産まれたての子を連れては外出も難しい。家にいる時間が本当に多く社会からの疎外感は本当に辛かった。

けれど、独身時代から、カフェに行ったり話題のお店に行くのは大好きで
あまり遠出はできないので、近所の美味しいパン屋さん自分の作ったお菓子やパン
息子のお昼寝中に淹れたコーヒーでカフェ風に準備し、ほっとする時間。それが思いの他リラックスできる時間で。

“おやつ”ってただの食事じゃない
それは「自分を取り戻す時間」なんだと気づきました

そんな時間を他の誰かにも届けたい
それが「食」を仕事にしたいと強く思ったきっかけでした


カヌレとの出会い

その後もう一度引っ越しをして
坂戸市にあるココノマでパンや焼き菓子の販売を始めました
小さな焼き菓子の世界に私はどんどん惹かれていきました

中でも強く心を奪われたのが、“カヌレ”

一口かじると「ザクッ」と音がして、ふんわりラム酒とバニラが香る
この“静かな衝撃”のような味わいに、私は恋に落ちました
そして「これだ」と思ったんです。
このお菓子なら言葉にしなくても静かに誰かを満たせる。大好きなコーヒーとの相性もばっちりで。

しかもカヌレって“毎日食べるもの”ではないからこそ
ちょっとだけ特別でちょっとだけ嬉しい存在

忙しいママがこっそりひとりで食べる時間や、 
家族みんなが揃った週末のおやつタイムに
そっと寄り添えるようなお菓子を作りたいと思いました


美しさと、食と、幸せと。

エステティシャンだったころに大切にしていたのは、
“人を整える”ということ

今は食を通して
“人を満たす”ことを目指しています

美容も、食も、幸せも――
ぜんぶ繋がっている気がします。

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「今日これがあってよかった」

EFU CANNELEが届けたいのは、「毎日のちいさな幸せ」

育児に追われてトイレにすらゆっくり行けない日もある
仕事も家事も頑張ってる
完璧じゃなくても誰かを優先してばかりでも
それでも自分だけのちいさな「おやつ時間」があれば
心ってふっと軽くなる

そんな時間に寄り添える存在でいたい
そう思いながら今日もひとつひとつ丁寧にカヌレを焼いています


ここまで読んでくださってありがとうございました
これからも
少しずつ私の想いや
カヌレに込めた気持ちをブログで綴っていきたいと思います
更新がんばりますね


EFU CANNELE    ゆか